放課後等デイで使える!障がい児と楽しく学ぶ!Kahoot! を活用したクイズ支援と事例紹介

アプリ紹介

1. はじめに:Kahoot!って何?支援現場でも注目される理由

Kahoot! はノルウェー発のゲーム形式の学びアプリで、誰でも簡単にクイズを作成・共有・プレイできるサービスです。特に発達障がいを持つ子どもたちの学習意欲と参加意識を高めるツールとして注目されています。インクルーシブなクラスづくりにも適しており、視覚・聴覚障がいなどの特性にも配慮された機能があります。

Kahoot! – クイズを作成 & プレイ


2. Kahoot! が障がい児に向いている理由(6つの魅力)

✔ ① 高い学習モチベーションと集中力

ゲームの要素(競争・得点・ランキング)により、意欲を引き出しやすく、子どもの関与が自然に深まります。

✔ ② 不安・ストレスを軽減する学び

タイマーを外す「Accuracyモード」では、速さより正確さを重視。子どもたちが余裕をもって参加できる工夫がされています。

✔ ③ 多様な感覚特性対応

画像・音声・動画を利用でき、読むことが苦手な児童でも視覚・聴覚から理解しやすい形式が可能です。

✔ ④ 参加しやすい設計

PC・タブレット・スマホなど様々な端末から参加可能で、身体的特性に応じた参加スタイルの選択ができます。

✔ ⑤ 即時フィードバック&データ活用

正誤やタイムをリアルタイム表示。後で結果を出力し、個々の進捗を可視化することで支援への応用も可能です。

✔ ⑥ 教室協働の促進

チームモードやグループ回答により、コミュニケーションスキルや協調性を育む機会としても活用できます。


3. 放課後等デイでの導入フロー

🛠 Step 1:クイズの目的と語彙を選ぶ

支援したい内容(挨拶、生活習慣、5領域別簡単問題など)を決め、2〜5問の簡単クイズをまず作ります。

📱 Step 2:Kahoot!でクイズを作成

必須情報(タイトル、問題文、選択肢、画像/音声)を加え、特に視覚支援が必要な児童には画像付き問題を準備。

🎮 Step 3:プレイ形式を選択

  • ライブモード(全体で一斉)
  • 自分のペースで進めるチャレンジモード
    特性に応じてタイマーオフの設定や読み上げ機能を活用します。

👥 Step 4:一緒にプレイ&サポート

スタッフや級友と一緒に参加。手を挙げてヒントを与えたり、補助的な支援を適宜行います。

📊 Step 5:結果共有と振り返り

問題ごとの正答率を確認し、できなかった語句やシーンを振り返るミニセッションを実施。


4. 具体的活用シーンと事例

✅ 例①:挨拶クイズで生活支援

「おはよう」「ありがとう」などの日常フレーズにシンプルな画像を合わせたクイズで習熟しやすく、繰り返し学びにつながります。

🎵 例②:音楽・感情表現

短い英歌や感情を表す声/顔の動画を見て「どの気持ち?」を問うクイズで、感情理解や音楽的感性の育成も。

📋 例③:5領域の理解確認

健康・運動・認知・言語・社会性に関する場面写真を見せ、「何の行動?」を答えるクイズで理解促進。


5. 導入時のポイントと注意点

  • クイズの問いは簡潔に、選択肢も2〜4つに限定することで視覚的・認知的負担を軽減します。
  • 音声読み上げや時間制限なしモードを使い、焦りを軽減しましょう。
  • 上位者表示は「リーダーボード」ではなく「シール評価」など代替方法を用いれば競争圧が苦手な子へ配慮できます。

✅ まとめ:導入チェックリスト

ステップ対応内容
クイズ目的設定支援領域・内容を明確に
問題作成短文+画像・音声で視覚支援
プレイ形式ライブ・チャレンジの選択 + タイマー調整
運用支援スタッフや仲間と共に参加・声掛け
振り返り結果データから学習を支援
配慮設計表示方法/評価方法を柔軟に設定

🔚 最後に

Kahoot! は“楽しいから学べる”を実現する強力なツールです。発達障がいのある子どもたちにとって、参加しやすく、安心感を持って学習できる環境づくりとして有効です。放課後等デイサービスの支援として、遊びと学びをつなぐ工夫として導入してみてはいかがでしょうか。まずは小さなクイズ一問からスタートして、子どもの反応を見ながら広げていきましょう。


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