“ゲーム好き”が強みに変わる!ICT教育の最先端。eスポーツ特化型・放課後等デイサービスとは?

放デイとは

はじめに:ゲームが“支援”になる時代へ

かつては「ゲームばかりしていて…」と心配の種だったデジタルゲーム。
今、その“ゲーム”が、発達支援の現場で重要なツールとして注目を集めています。

「eスポーツ特化型の放課後等デイサービス」は、ゲームの持つ楽しさと集中力を引き出す力を活かし、発達支援に組み込んだ新しい療育スタイルです。

ゲーム好き=悪ではない。
むしろ“好き”を“強み”に変える環境がここにあります。


eスポーツ特化型の放課後等デイサービスとは?

このサービスは、eスポーツ(エレクトロニック・スポーツ)を療育の柱に据え、子どもたちの社会性、集中力、自己表現などを支援する放課後等デイサービスです。

特徴としては:

  • ゲームを通じてチームワークやマナーを学ぶ
  • プロのeスポーツ選手やICT講師が支援に関与
  • 実際の大会参加や配信活動など、実践的な体験も可能

これまでの「療育=運動や学習」とは違う、“第3の選択肢”として注目されています。


eスポーツで育つ5つの力

集中力・注意力

ゲームプレイは常に情報処理の連続。視覚・聴覚からの刺激を瞬時に判断することで、自然と集中力が養われます。

判断力・反射神経

状況判断と操作の素早さは、反射神経と意思決定力を鍛えます。これは日常の対応力にもつながります。

コミュニケーション力

チームプレイでは声掛け、役割分担、作戦会議などのやり取りが不可欠。自然に「対話」の力が身につきます。

自己肯定感・成功体験

「できた!」「勝てた!」という成功体験が自信につながります。特に普段“苦手”を感じている子ほど、輝く場面になります。

ICTリテラシー・操作スキル

PCやゲーム機の扱い、配信ソフトやチャット機能の活用など、ICTスキルが自然に育ち、将来の就労準備にもつながります。


実際のプログラム内容と使用タイトル

  • タイピング練習・PC操作の基礎講座
  • ゲームプレイ(フォートナイト、マリオカート、マインクラフト、ぷよぷよ等)
  • チーム対戦練習・作戦ミーティング
  • スポーツマンシップ講座(マナー・言葉遣い・思いやり)
  • プレイ動画の撮影・簡易編集体験
  • 配信体験(トーク・コメント返しの練習)

※タイトルは施設により異なりますが、全年齢向け・非暴力的なものが選定されます。


1日の流れと活動の雰囲気

15:00 来所・体調確認・ウォーミングアップ
15:30 タイピング練習・軽作業(頭と指の準備運動)
15:45 eスポーツタイム(個人戦・チーム戦)
16:30 クールダウン・振り返り・SST(感情表現の言語化)
17:00 お迎え・保護者報告

明るく、にぎやか。けれども集中する瞬間は「シン…」と静まる緊張感。まさに“真剣に遊ぶ場”としての空気があります。


どんな子に向いている?eスポーツ療育の対象と効果

  • ゲームが大好きな子
  • 集中力が続きにくい子
  • コミュニケーションが苦手な子
  • 学習や運動が苦手で自己肯定感が低い子
  • 指先の操作が好き、PCや機械に興味がある子

「ゲームなら集中できる」「やる気が出る」という子にとって、eスポーツ療育は“きっかけ”になります。


保護者の声:ゲームが「支援」に変わった瞬間

「ゲームが好きだったのに怒ってばかりいた私。でもここで“才能”だと知って、向き合い方が変わりました。」
「最初は“遊びじゃないの?”と思っていました。でも今では、あいさつもできるようになり、ゲーム以外の会話も増えました。」

親の目線も変わる——それが、eスポーツ特化型の力です。


よくある質問(Q&A)

Q. ゲームばかりになるのが心配です…
→ ゲームは“手段”であり、目的は発達支援。ルールと時間を守る中で行われます。

Q. 暴力的なゲームを使ったりしませんか?
→ 年齢や特性に応じた、非暴力・教育的なゲームが選ばれています。

Q. 依存症になりませんか?
→ 専門職の監督下で時間管理やルールを徹底しています。むしろゲームとの「良い距離感」を学べます。


見学・体験のすすめ:まずは“プレイ”してみよう!

「ゲームは好きだけど、療育になるの?」
そんな疑問こそ、見学で解消できます。

子どもの表情、熱中度、仲間とのやり取り——
“ゲームを通じて育つ力”を、ぜひ現場で感じてみてください。

まずは気軽に、コントローラーを手にとってみることから。


まとめ

eスポーツ特化型の放課後等デイサービスは、「ゲーム=悪」ではなく、「ゲーム=力」に変える場所。
楽しみながら、真剣に取り組む中で、子どもたちは自信や社会性、そして未来のスキルを身につけていきます。「ゲームが得意」を、強みに変えよう。
eスポーツを通じた支援を、あなたのお子さんにも体験させてみませんか?

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