はじめに:放デイで働く中で「保育士になりたい」と思ったあなたへ
放課後等デイサービスで働いていると、
「子どもの支援にもっと専門的に関わりたい」
「資格を持ってもっと自信を持ちたい」
と思う方も多いのではないでしょうか。
そんなあなたにこそ、“保育士”という資格が次のステップになり得ます。
本記事では、放デイ勤務経験を活かして保育士を目指す方法を、実務ルート中心にわかりやすく解説します。
保育士とは?資格の種類と働き方の違い

保育士は国家資格であり、保育園や児童福祉施設などで子どもの発達支援を行う専門職です。
働く先の違い:
働く場所 | 特徴 |
---|---|
保育園 | 0〜5歳の乳幼児を預かり、生活・教育支援を行う |
放課後等デイサービス | 6〜18歳の障害児支援が中心(放デイでも保育士資格は有利) |
児童発達支援 | 未就学児の発達支援施設での勤務も可能に |
放デイ勤務から保育士になると、より広い福祉・教育分野でのキャリア展開が可能になります。
放課後等デイサービス勤務から保育士を目指す2つのルート
① 実務経験ルート
放デイでの「児童福祉施設での実務経験2年以上(かつ2,880時間以上)」で保育士試験の受験資格が得られます。
② 養成校ルート
専門学校・短大・大学の保育士養成課程を卒業すれば、自動的に資格取得できます(時間と学費が必要)。
放デイ勤務者にとっては、実務ルートでの“受験”が現実的かつおすすめです。
実務経験ルートで保育士資格を取るには?
必要な条件は以下の通り:
- 高卒以上の学歴
- 児童福祉施設(=放課後等デイサービス含む)での実務経験2年以上かつ2,880時間以上
- 勤務証明書の発行が必要(事業所に依頼)
この条件を満たせば、都道府県に申請し、年1回の保育士試験に挑戦できます。
保育士試験の内容と合格までの流れ
保育士試験は以下の2段階です:
試験内容 | 概要 |
---|---|
筆記試験 | 全9科目(マークシート中心)※一部科目合格制度あり |
実技試験 | 音楽・造形・言語から2つ選択(1年以内に筆記合格が必要) |
難易度は高めですが、合格者の多くが社会人・子育て経験者です。働きながらでも十分可能です。
勉強と仕事を両立するためのコツ
- 通信講座(ユーキャン、たのまななど)を活用
- スマホでのスキマ学習(アプリ・YouTube)を併用
- 試験科目を分割して1年〜2年で合格を目指す
- 同僚と一緒に学習すると継続しやすい
働きながらでも、日々の現場が“生きた教材”になります。
合格後の働き方とキャリアの選択肢
保育士資格を取得すると、以下のような働き方が広がります:
- 放課後等デイサービスで“児童指導員”ではなく“保育士”として加算対象になる
- 児童発達支援や保育園など、新しい現場への転職・選択肢が増える
- 管理者や児発管へのステップにも有利に
- 自分に“資格”という自信が持てる
よくある質問(Q&A)
Q. 放デイは保育士受験の実務経験としてカウントされますか?
→ はい。対象施設として認められています。
Q. 高卒ですが受験できますか?
→ 高卒でも実務経験を積めば受験資格があります。
Q. 資格がなくても保育士試験に受かる?
→ 勉強次第で可能です。合格者の多くは無資格・未経験からのスタートです。
まとめ

放課後等デイサービスでの経験は、保育士という国家資格へのステップになります。
- 実務経験ルートで受験資格を得られる
- 子どもの支援経験が試験勉強にも活かせる
- 資格を取ることで、働き方・選択肢・自信が大きく広がる
今の現場で働きながら、未来のキャリアを築いてみませんか?
CTA(行動喚起)
「いつか保育士になりたい」
その気持ちを、“今の経験”から一歩進める準備を始めましょう。
まずは、勤務証明書の確認から始めてみてください。